
「強姦犯との結婚強要され16歳少女自殺、モロッコ」
モロッコ北部アライシュ(Larache)で前週、自分を強姦した男と結婚するよう強要された16歳の少女が自殺した。事件を受け、同国唯一の女性閣僚であるバッシマ・ハッカウイ(Bassima Hakkaoui)女性・家族・社会開発・連帯相は15日、国営テレビ2Mで、レイプ加害者に被害者との結婚を認める法律の改正を検討するよう呼びかけた。
被害にあったアミナ・フィラリ(Amina al-Filali)さん(16)は、強姦罪での起訴を逃れようとした加害者の男との結婚を強要され、前週、殺鼠剤(さっそざい)を飲んで自殺した。
モロッコでは強姦罪は5~10年の禁錮刑に相当し、被害者が未成年だった場合は10年~20年の禁錮刑となるが、刑法には加害者が被害者と結婚するならば起訴しないとの条文がある。イスラム教国の同国では、婚姻以外による処女喪失は一族の恥ととらえられているため、被害者の家族も加害者の要求を受け入れることが多い。
フィラリさんと加害者の男との結婚を認めたアライシュの地方裁判所前では15日、女性人権団体の呼びかけに応じた300人が座り込みの抗議デモを実施。同国の法律はうわべは家族を重んじながら女性の人権をないがしろにしていると批判した。
記事引用元 : AFPBB News
自殺したフィラリさんの写真を掲げて抗議デモに参加する姉のハミダさん

自殺したフィラリさんの墓の前で泣くフィラリさんの母親

フィラリさんの墓の前で泣くフィラリさんの母親と姉

モロッコ・アライシュ(Larache)の地方裁判所前で、抗議する人々





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