地球上の全生物の中で最も頑丈な糸を作るクモ「ダーウィンズ・バーク・スパイダー」

アフリカ、マダガスカル島で2010年に発見された地球上の全生物の中で最も頑丈な糸を作るクモ「ダーウィンズ・バーク・スパイダー」。この貴重なクモの情報を写真や動画と共に見てみよう。［9］images

※ 情報の引用元－Wikipedia－「ダーウィンズ・バーク・スパイダー」
－Мадагаскарский паук Caerostris darwini－

1. ダーウィンズ・バーク・スパイダー（英語:Darwin’s bark spider、学名:Caerostris darwini）とは、コガネグモ科に分類されるクモである。イギリスの自然科学者チャールズ・ダーウィンの著書、『種の起源』出版から150周年目に発見されたことに因んでこの名がつけられた。

2. 2010年にマダガスカル東部のトアマシナにあるアンダシベ・マンタディア国立公園で発見された。それ以前からも公園のパークレンジャーたちには存在が知られていたが、この発見まで科学的研究の対象とはならなかった。

3. 巣を造るのに用いられる糸は、これまでに知られている生物が生成する物質の中では最も頑丈で、同じサイズのケブラー（船体、飛行機、自転車、ヨットの帆などに使われるアラミド繊維）の約10倍の強度である。その強度は1立方メートル当たりおよそ350メガジュールから520メガジュールにまで達し、これは通常のクモの巣の2倍の強度である。

4. 体はまだらで不均一な模様をしていて、まわりの木に同化して天敵の目を欺くという。

5. 川や池を横切るような形で巣を造り、他のクモでは到達できないような環境で生活し獲物を捕獲することも可能。現在どのようにして川などを越えてこれほど広範囲に巣を張っているのか調査が進められている。

6. 強度だけでなくその大きさも特徴的で、網の幅はおよそ25メートル、面積は2.8平方メートルにおよぶ。これはクモ一匹が造る網としては世界最大である。

7. 32匹のカゲロウを同時に捕獲した巣も確認されている。

8. 網を張るのはほとんどがメスで、若い頃はオスも糸を引く習性があるが、成長すると生殖活動に注力する。

9. 性別によって極端に大きさが異なる。メス（A）がおよそ18ミリであるのに対してオス（B）は6ミリ程度である。

↓「ダーウィンズ・バーク・スパイダー」狩りの様子

≪MOVIE≫ Darwin’s bark spider “Caerostris darwini”